首の前の筋肉のケア
このように首が前に突き出した姿勢の方は、肩や首が一番つらく、その周辺を一生懸命もんだり、ストレッチしたりすることが多いですが、首の位置が悪いことが原因ですのでいくら肩や首をほぐしてもあまり良い結果は得られません。
肩こり (悪い首の位置)参照
まずは首の位置を正常なところに戻すことが重要になります。
でも、前側の筋肉が緊張して、短くなっている場合には首を後ろに戻すことが困難な場合が多いです。
ですので、首が前に突き出して肩や首が痛い場合は、前側の筋肉を緩めてストレッチすると有効
●胸鎖乳突筋
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首を回したときに、
斜め前に浮き上がってくる筋肉が
「胸鎖乳突筋」です
首を支えたりする上で重要な筋肉になります
この筋が痛むことで起こりうる症状
・首痛、肩こり
・頭痛
・耳鳴り
・顎の異常(痛みや顎関節症)
・耳鳴り
・めまい などなど |
●ケアの仕方
まずはしっかりと緩めましょう♪
1 指で優しくつまんでください
一番つまみやすい真ん中でいいです
※つまめない場合は同じ方向に首を傾けて、筋肉が緩むようにしてからつまんでみてください
伸ばすような方向にすると緩めにくいので注意
2 ゆっくりと圧をかけていきます 20秒〜30秒ほど
※力強くしてしまうとめまいがしたり、クラっとするときがあるのでゆっくりと優しめに
3 少しそのまま引っ張ってもらってもOKです
4 次は上方向(顎に近い方)に移動して繰り返していきます
5 次は下方向(鎖骨に近い方)に移動します
※鎖骨付近は触りにくく、血管がありますので、つままないで擦る程度で結構です
6 また真ん中に戻り、今度はつまんでまま首を左右にゆっくりと動かしていきましょう
これで、首の動きが回復してきますよ
7 上方向はつまんだまま首を左右に横方向に振ってみましょう
これらを数回繰り返していくと、首周辺が随分と楽になってくると思いますよ
胸鎖乳突筋のストレッチ
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首を伸ばす乳突筋の反対側に向けます
(右を伸ばすときは左側に向く) |
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首を向けた状態で後ろにそらしていく
この時、後ろ側だけなく、上方向にも意識を持つとより伸びやすい |
首の筋肉になりますので、よりゆっくりと優しく伸ばすようにお願いします
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●大胸筋
左側の大きく囲んだ筋肉が大胸筋です
体の真ん中から腕についていますね。
なので、硬く短くなると肩を巻き込んでいってしまうわけです。
猫背や首が前に出る人はこの「大胸筋」が短縮していることが多いので、しっかりとケアしましょう
まずはしっかりと筋肉を緩めていきましょう!
上の図で見るように結構大きな筋肉なので、大きくもんでみましょう
脇の前から胸にかけてしっかりと掴み、エイサエイサとやっていきます
気持ちいい部分を重点的に行なってくださいね。
少し緩んできたら、掴んだまま大きく腕を回して筋肉に動きをつけていきましょう
緩んだ感じが出てきたら、腕を後ろに引き良い状態に戻しながら行っていきます。
調子が出てきたらこのまま肩甲骨を動かしていきたい。ところですが、
詳しく書くのはこの次に・・・
●大胸筋のストレッチ
緩んだあとは少しストレッチして、長く良い状態をキープするようにしましょう
どの絵も大胸筋のストレッチです
手を後方に引いて大胸筋を伸ばすようにします。
大きな強い筋肉なので、簡単には痛めるようなことはありませんが、目的は筋肉を緩めて伸ばすことなので、
一生懸命、歯を向いておこなっていはいけません。
緩やかな気持ちで、高原に吹く風のようにゆっくりと気持ちよく伸ばしていきます。
当然、息は止めないように。
30秒以上60秒以内 そして20秒ほどの休憩
それを1セットにして3回ほど繰り返してくださいね。
以上で、首の前の一番簡単なケアは終了です。
絶対に首は前に出さない!と思ってやってくださいね